若林大臣記者會見録(平成19年1月19日)
1.発言要旨
おはようございます。
本日は閣議に先立って、普天間の基地移転の関係の協議會が開かれました。それから閣議があり、閣議終了後、第4回の観光立國関係閣僚會議が開かれました。
閣議に関して申し上げますと、一般案件が2件、國會提出案件が1件、政令が3件で、環境省関係の主請議、共同請議ともにありませんでした。中味は次官の方から説明が行われたと思いますので、何か質問があればお答え致します。
普天間の関係ですが、沖縄の方は知事をはじめとして関係市町村長が出席をされまして、協議會が開かれました。協議會では、鈴木官房副長官が挨拶をし、司會進行を致しまして、久間防衛大臣から政府側の説明のポイントについて話がありまして、政府側からは基本合意に至るまでの経過の説明があり、沖縄県知事及び島袋名護市長からご意見があり、それぞれの閣僚からも関係事項について発言がありました。私の方からは前回と同じですが、生活環境への配慮と併せて、藻場などの自然環境への配慮をしっかりとしていかなければならないという話をしました。
それから観光関係ですが、安倍総理の挨拶があった後、観光基本法の成立を受けた観光基本計畫の策定について、國土交通大臣から説明がありました。また、それぞれの立場から観光立國推進基本法に基づく基本計畫策定に當たっての重要事項についてそれぞれ発言をしました。私からは、日本は四季を通じて美しい自然の変化というのが売りですから、そういう點を認識した上で、國立公園や自然遺産と併せて、溫泉というのも魅力の一つであり、溫泉の品質の管理、適正利用というようなことと、新しいニーズに応えたエコツーリズムも大事な要素だということで、それらの點を基本計畫策定の中に盛り込んでアピールしていく必要があるという認識を申し上げました。
以上です。
2.質疑応答
(問) 今まさに中央環境審議會の大気環境部會というのをやっているところで、今日は自動車排出ガス総合対策のあり方についてというのが最終的にまとまると思うのですが、こういったことも含めて、東京大気汚染訴訟で更なる対策というのを求められていると思いますけれど、それについてお考えをお聞かせいただけますか。
(答)
環境省としては、大気汚染対策というのは非常に重要な課題だと受け止めておりますから、お話がありました今日の中環審の取りまとめを受け、これを念頭に置きながら、訴訟の有無とは関わらず、大気汚染対策を進めていきます。そういう意味では、NOx?PM法の改正を今度の國會に提出することを中心として、更なる大気汚染対策、環境改善を図っていきたいと思っています。
ただ裁判との関係につきましては、今までもお話をしてきたとおりですが、裁判所側の言わば場づくりで意見を求められているわけですから、誠意を持って対応をしていきたいと思っております。関係省庁間で連絡しながら協議をしていくことになりますが、法律上の責任ということになってきますと、この前から申し上げている基本的な姿勢というのは変わりませんが、法律上の國の責任ということに直接関わることではない面で、なおそういう裁判所からの投げかけに対してどこまで対応できるかということは誠意を持って検討を続けていきたいと思っています。
(問) 何かできることがないか検討したいということですか。
(答) そうですね。
(以上)